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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のYASUUのレビュー・感想・評価

3.8
劇場で2D字幕版を観てきました。
3Dの方が確かに臨場感があっていいのですが、
2D字幕版の方が俳優の生のセリフが聞けるので、ちゃんと洋画を観ている気がします。
本作は『マン・オブ・スティール』の続編という位置づけで、冒頭に前作のスーパーマンと宿敵・ゾッド将軍のメトロポリスでの激しい攻防戦から始まります。前作と違うのはその視点がスーパーマン目線ではなく、攻防戦の影響で破壊される街にいる住民の視線になっていること。
カメラは上空を見上げるアングルで、破壊されていくビル群を映し出します。
ヒーローものSF作品で誰もが疑問に思うこと。それはヒーローが戦うことで、破壊されていく街並み。いったい何人の被害者が出ていることだろう。
本作の設定ではスーパーマンと宿敵・ゾッド将軍の戦いで数千人の被害者が出た設定にになっています。当然、彼ら宇宙人同士の戦いを恨む人間も出ているわけで。
その代表的な人物がブルース・ウェインこと『バットマン』なのです。
スーパーマンも夜の街を暗躍する謎のヒーロー・バットマンを悪党のひとりと思い込み、いい印象を持っていません。新聞記者・クラーク・ケントに身を隠した彼はデスクの指示も聞かず、バットマンの記事を新聞に掲載したりします。
かくしてスーパーマンを憎むバットマンの戦いが始まっていくのでありますが、スーパーマンは当初は人間であるバットマンを相手にしません。力の差がありすぎ、相手にならないことがはっきりしているから。
そんなスーパーマンをバットマンとの戦いに仕向けていったのが、宿敵・レックス・ルーサー。本作ではジェシー・アイゼンバーグが演じています。

後半からはスーパーマンとバットマンの壮絶な戦いが始まり、やがてふたりはレックス・ルーサーがソッド将軍が乗ってきた宇宙船の中で創造した最強のモンスターと共同で戦うことに。バットマンがモンスターに潰されそうになった刹那、ワンダー・ウーマンが現れ、バットマンを窮地から救います。
スーパーマン、バットマン、ワンダー・ウーマン3人の超人グループ・ジャスティスリーグがここに誕生したのです。

上映時間152分と長尺ながら、それでも語りつくせないストーリー。ところどころ端折った箇所もあり、何か物足りない展開になっているようでもありますが、大画面に展開されていく超人同士の戦いはかなり迫力があります。

個人的はガル・ガドット演じるワンダー・ウーマンに惚れてしまいました。
2017年には単独の作品が公開されるとか。とても楽しみです。

【ジャスティスリーグとは】
バットマン、スーパーマン、ワンダー・ウーマンなどを生み出したDCコミックの主人公たちのタッグチームで、ほかにグリーン・ランタン、フラッシュ、アクアマンなどが在籍しています。本作でも短いシーンながらその姿を見せています。
マーベルコミックの超人たちのグループがアベンジャーズなんですね。
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