このレビューはネタバレを含みます
DCEUでのバットマンデビュー作であると同時に、DCEUの「シビル・ウォー」でもあり、さらにこの一作だけでジャスティス・リーグ——DCの「アベンジャーズ」——を準備しようとしている。その意欲は伝わったが、結局全てが中途半端に終わってしまっているという印象。
MCU版スパイダーマンまではいかずともかなり雑に導入されたバットマンはデビュー作として可哀想だし、特に葛藤も躊躇いもなく一般人を巻き込むスーパーマンには同情の余地はない。『ジャスティス・リーグ』への布石として流れるまだ見ぬメンバーの映像も、おまけとすら言えないほどにあっさりしている（のにこの映画の副題はDawn of Justice——「ジャスティスの夜明け」——なのである！）。
『マン・オブ・スティール』同様に、映像はとても良かったと思う。あと、バットマンがスーパーマンを“マン”化して形成逆転するシーンは急に生々しく地に足のついた戦いになっていて見ていて新鮮で楽しかった。
ここまで『マン・オブ・スティール』から続けて観て、いまのところあまり感心しないけど、『ジャスティス・リーグ』（ザック・スナイダー版）はかなり評判なので楽しみにしている。
