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アッテンバーグのdrinkvaのレビュー・感想・評価

アッテンバーグ(2010年製作の映画)
5.0
無心論者の父、ファザコンで処女の娘、ビッチの親友。「私はこの画一性が落ち着く」「お前も楽観的なブルジョワ・モダニストだ」「ボンジュール」「ボンジュール」

ギリシャが財政危機を迎えた2009年の作品。死を前にする父はギリシャそのもののようだし、ヨルゴス・ランティモスの成功を経て注目を浴びるGreek weird waveもまた、ギリシャの経済再生を象徴しているかもしれない。
マスクがコロナ禍前の濃厚な死の気配を表現しいているな。
動物を模した無機質なダンスは、籠の中の乙女のダンスシーンとも呼応しているようにも思える。生き物として生きてるだけなのに異質に映る。

「死者のためのそんな都市計画はゴメンだ」
「パパはどこに行くの?」「巨大なアソコに飲み込まれるんだ すまない」
もれなくヨルゴス・ランティモスのランティモスが見れる。

遺骨を入れる袋がゆらゆら揺れるシーン。
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