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アッテンバーグのsonozyのレビュー・感想・評価

アッテンバーグ(2010年製作の映画)
4.0
2010年 ギリシャ
アティナ・ラシェル・ツァンガリ(Athina Rachel Tsangari)監督
ベネチア国際映画祭・女優賞(アリアン・ラベド)

この女性監督は、ヨルゴス・ランティモス監督の『籠の中の乙女(2009)』のアソシエイト・プロデューサーという事で、ランティモス監督同様のヘンテコ感たっぷりでした。笑
※英語字幕で見たので理解度100%ではありませんが。

23歳のマリーナ(アリアン・ラベド)は死期が近い建築家の父と二人暮らし。
父と同じベッドで、デイビッド・アッテンボロー博士の動物ドキュメンタリー番組を見て、動物の真似をしたりする不思議ちゃんで、男性への興味も経験もないマリーナは、真逆のキャラの女友達ベラが唯一の友達。
※「アッテンバーグ/Attenberg」というタイトルは、マリーナが、アッテンボロー博士/Attenboroughの名前を「アッテンバーグ」と聞き間違えていたという事から。

冒頭のこってり過ぎるベラとのキス練習含め、たまに挿入されるヘンテコなダンスを二人で踊りながら(ここにあるビジュアルがその1シーンですが、これがクセになります。笑)、ベラからSEXについての知識も得つつ、徐々に男性に興味を持てるようになったマリーナ。
彼女は車の送迎の仕事をしているようですが、何度か送迎をするエンジニア(ヨルゴス・ランティモスが演じてます)に好意を持ち、彼が宿泊しているホテルの部屋を訪ねる・・

不思議ちゃんな女性マリーナが、友人ベラのサポートを受けつつ、男性との性的関係を体験し、父の死を受け止めながら、成長していくお話を、こんなヘンテコなテイストで仕立てるとは。
さすがランティモス組?ですね。
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