ジーナ

アッテンバーグのジーナのレビュー・感想・評価

アッテンバーグ(2010年製作の映画)
3.9
突然、女二人の3分近いディープキスから映画が始まる。
黒髪のベラが金髪のマリーナにキスの仕方を教えている。
暫くしてマリーナが気持ち悪いとキスを拒絶する。
ベラはいいからキスしろ!と強要する。
キレたマリーナが唾を吐く。
ベラも負けじと唾を吐き返す。
マリーナがワンワン!と吠える。
ベラも吠える。
犬や猫のような動きで喧嘩しだす。
暫くしてベラがニャーンと怯えた猫のような声で鳴き、喧嘩をやめて黙ったまま二人で歩き出す。

こんな出だしのとにかく変な映画です。
あの変態監督ヨルゴス・ランティモスが出演してるので観たのですが、この作品の監督も女版ランティモスかってぐらいに変態だった。
何を言いたいのかイマイチ分からない。
なのに不思議な魅力がある。
人が哀しみを乗り越えるのにはSEXが一番であると伝えたいのだと思った。
マリーナが野生動物好きな理由も交尾をする生き物に魅力を感じていたからではないだろうか?

ランティモス映画といえば変なダンスがお約束になっていますが、本作にも変なダンスがふんだんに盛り込まれている。
時々挿入されるマリーナとベラの奇妙なダンスは見ものです。
他にもベッドの上で鳥だかペンギンだかの真似をするシーンも気味が悪い。
こんな変な動きをどうしたら思いつくのだろうか...

ストーリーはすごく面白いって訳ではないのですが、この雰囲気は結構好みでした。
ちなみに、ランティモスのチ○ポが見れますよ!(見たかない。)
ジーナ

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