八咫

卍 まんじの八咫のレビュー・感想・評価

卍 まんじ(1983年製作の映画)
4.1
好きです。この映画。
谷崎潤一郎、全然詳しくないけど『刺青』と同じく『卍』も何度も映像化されてるしよっぽど創作意欲が沸き立つ原作なんだろうな。
何よりこの映画の脚本が原作通りだとしたら、なんかもうすっごい。
設定とか話の流れとか結末とかすごすぎる……。歴史に名を残す文豪ってそれだけあるよなあと。これは俄然原作読んでみたくなった。
中盤まで最高の百合なのに終盤にかけての畳み掛けが読者の思う通りにいかない感じの裏切りぐらいがさすが……。光子と園子の二人だけを観ていたいのに。名作ってこういうことかって全く読者を気にかけてくれない。
それでも二人が、生理が重なるといいねとか、死んだと思って言いたいこと言ってというお墓でのシーンや、そこでの仏様のカットとか凄い好きだった。本当に好き!この映画も好きだし、未読の原作が既に好きだ!



脚本 4.8
美術 3
演技 4
演出 4
チープ感のなさ 4.5
満足度 4.6
その他(音楽、カメラワーク)
八咫

八咫