芦田友郎

卍 まんじの芦田友郎のレビュー・感想・評価

卍 まんじ(1983年製作の映画)
2.5
40年ぶりに観た「お葬式」で高瀬春奈にやられ、その流れで鑑賞。ギクシャクした流れの居心地の悪さにビックリ。編集の問題?脚本(馬場当)も音楽(林光)も一流どころなのに何故?
時間の関係でしょうが、最初から園子と光子が恋に落ちる過程が唐突過ぎて置いてけぼり感。いつの間にそこまでの関係になったの?もっと時間をかけて描いて欲しかった。園子と光子のラブシーンもなんか表面的で、もっとじっくり撮って欲しかった。思えば、「アンモナイトの目覚め」のケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンのラブシーンは本当に感情をぶつけ合う感じでよかった。
園子の夫と光子が関係を持つくだりもよく分からなかった(まあ谷崎の原作でもよく分からなかった気がしますが)が、光子を中心の三角関係になってからはまあまあ面白かった。ただ最後は謎。結局誰がどうなったのでしょう?
それより何より、樋口可南子はそれとして、高瀬春奈をもっと魅力的に撮って欲しかった・・・・・・こんなに格好のテーマなのに残念。
やはり伊丹十三が偉大と言う事なのか。