トルコの企業からヘッドハントされた女性がイスタンブールへ行くことを決意するなかその派遣先で身元が抹消された別の人間になっている事態に気づき殺人容疑の指名手配犯にされながらも真相を突き止めようとする。まず２０２３の年末にレビューしたサンドラ・ブロック主演での『ザ・インターネット(１９９５年)』の続編、というよりただ単に"インターネット犯罪"に巻き込まれるステレオの要素だけを引き継いだ第二弾。端的に前回より大幅に粗削りな印象で、スケールも壮大だがそれ以上にストーリー理解が破綻しているような気がする。開幕から唐突な逃走劇や、主人公が狙われるまでの伏線や日常シーンも欠落している。撮りかたやストーリーからすべてにおいてクオリティ共々安っぽいのだが、前回よりアクションへ振り切られそこの突き抜けの良さはまだたのしめました。
