水蛇

イヴ・サンローランの水蛇のレビュー・感想・評価

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)
2.3
エリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタインが席を離されてて笑った。そりゃそうだ。

公式に近いけど教材以上の印象も熱意も残らない、なんかぬるっと虚しい感じ。これより4年も前にトレトンがあの美しい「イヴサンローラン」を完成させてたから当時もなおさら首を傾げてしまった。どちらもベルジェがしっかり携わっててふたりの関係にフォーカスしてるだけじゃなくて、エピソードもかなり被ってるうえにインタビューに至ってはここで再現されてるものの本物がむこうに収められてるからどうしても比べちゃう。大きな粗はないけど魅力もないっていうのはストレスが少なさそうに見えてけっこう疲れるものなんだ。好きな歴代ドレスいっぱい出てきたのはさすがに幸せだったけど。

それにしても80年代までの世界的なアートやカルチャーの伝記には必ずといっていいほど日本人御一行が出てくるね。この目で見ることのなかったバブルの勢いがよくわかっていつも感心しちゃう。
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