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バウンドのHKのレビュー・感想・評価

バウンド(1996年製作の映画)
3.8
フィル友さやかさんのベストムービー欄で知るまでタイトルすら知らなかった映画です。
やはり私の映画ブランク時代1990年代の作品。
あの『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟のデビュー作。
まだウォシャウスキー姉妹になる前の作品ですが、ここから既に伏線が張ってあったわけですね。

物語は女性2人組がマフィアを出し抜いて大金を騙し取ろうと計画するノワール。
正面からレズビアンを描いていますが公開当時はどう受け取られたのか興味のあるところ。
主要キャストはほぼ知らない人たち。
主演は唇が特徴的なジーナ・ガーションと眉毛が気になるジェニファー・テイリー。

ジョー・パントリアーノは見たような顔だと思ったら、脇役では何本も見てました。
殺されるマフィアの大物リチャード・C・サラフィアンはアメリカン・ニューシネマの代表作のひとつ『バニシング・ポイント』などの監督。
この人俳優としてもちょこちょこいろんな作品に出てるようですね。

本作は根っからの男には撮れないんじゃないでしょうか。
ウォシャウスキーズがこの頃から既に女性的傾向があったとわかる気がする作品でした。

ところで、J・テイリーの顔が誰かに似てるな~とず~っと思いながら見ていたんですが思い当たりました。
必殺シリーズの白木万理!中村主水の奥方ですね。あの切れ長の流し目。
主水の奥方の薄い眉毛を濃くしたら似てませんか? え、全然似てない?
で、声は対照的にマリリンモンローのような甘い気だるさ。
そのギャップが独特で不思議な存在感を醸し出していました。

さやかさん観ましたよ!
さやかさんのツッコミがなくて残念です。
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