あの青春と共に
【フィルモグラフィ】
☆再鑑賞シリーズ
説明もいらないでしょう、60年代に一世を風靡した音楽グループ「フォー・シーズンズ」の伝記映画。
原作は映画監督デスマカナフのミュージカルで、舞台で公演されるやいなや好評を博しました。その後はブロードウェイ進出、トニー賞受賞と出世が続き、ついに巨匠クリントイーストウッドによる映画化へと至りました。
もはや題材の「フォーシーズンズ」より有名になっている作品ではないでしょうか。
人間性の追求と暖かさを感じさせる素晴らしい青春映画です。なおかつ、イーストウッドのチャレンジ精神もちゃんと投影されていて、強い原作に負けじと作家性を溢れさせています。
【映画と名曲の関係】
「ボヘミアンラプソディ」しかり、「ドリームガールズ」しかり。映画における実在したミュージシャンの登場は、名曲たちに生命が吹き込まれてゆくようで私はとても好きなのです。
今ではYouTubeでどんな歌でも聴けますが、物語の中で名曲たちが誕生してゆくプロセスは、曲たちに呼吸と輝きが与えられるのです。すると、ただその曲を聴くだけでは味わえない妙味とカタルシスを堪能できるのです。
数年前にこの映画を観て以来、時折恋しくなって「シェリー」を聴いたりしています。すると、この映画を観た時の感覚と繋がったような心地がするのです。
私の感性を作り上げてくれた愛しき作品です。
【まとめ】
最近シンプルに疲れていて、文章を書くのがままなりません。特にこの1週間は立て続けで、そっと落ち着くか気持ちいい作品でわーきゃー叫びたい気分です。
しっとりと心に染みる作品です。
ご笑覧あれ。