圧巻。
今作、というかフィンチャー作品に流れる
人間不信な感じがたまらなく好き。
この作品で言えば、パーティーの場面での
写真撮ってくださいだったり、そもそも共同捜査している警官だったり。もちろん、中盤の財布のくだりも。
そして結婚、恋愛という人間関係と人生そのものに直結する出来事にもその視点を持ってきている。見栄を張る、マウンティングする。互いに夫と妻という役割を演じる。そこから1人だけ降りるなんて許されない。互いに互いを怖がれ。結婚って嫌だねーではなくて、人間ってそういうものでしょ？って言ってる。
フィンチャーの何がいいってこういう人間の闇 的なものをこれ見よがしに見せるんじゃなくて、普通にあるよねって感じで撮ること。だからただのキレイキレイで終わらない、見終えたあと心にトゲが残る作品に仕上がるんだな。妹の顛末とか結構ハード。
OPとEDで同じ画面なのに意味が180度
変わる構成にはゾクッとした。音楽も柔らかだったり、不穏だったりとこちらの心を掻き乱してくる。色調や構図も全シーンバキッと決まっててフィンチャー外さないなー。全部ツボ。
あと今作ほど見ててどこに行くんだ！？
とワクワクドキドキできる作品ない。
ファイアパンチが参考にしたと聞いたけど
それも納得のジェットコースター具合。
