ブルーノ

ゴーン・ガールのブルーノのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 自分は本当に夫婦の話が好きで(独身ゆえか)、PTAの『ファントム・スレッド』同様、テーマだけでその作家の好きな作品ランキングの上位に食い込んでしまうのである。ただ本作は、男と女、夫と妻、都会と田舎、金持ちと貧乏、マスメディアと大衆、学歴、毒親といったように非常に多彩なテーマをはらんでおり、他の“夫婦の話”とは一線を画す物語であった。物語の構造や多彩な登場人物によってその全てにアイロニックな視座を投げかけながらも、唯一“知性”だけは尊重しているように感じた。また、夫婦という関係性だけでなく、愛人、元恋人、プアホワイトといった関係性の中で、こいつならコントロールできるという思い上がりによる思わぬ事態も描いており、どんな相手でも他者を見くびるのは危険だなと思った。
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