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ゴーン・ガールのYYamadaのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.1
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
ゴーン・ガール (2014)
◆サスペンスの要素:
・失踪した妻の捜索
・破綻した夫婦関係への決着

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。
・警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる…。

〈見処〉
①結婚は人生の墓場。
 フィンチャー監督最大のヒット作
・『ゴーン・ガール』は、ギリアン・フリンの全米ベストセラー小説を原作として2014年に製作されたサスペンス映画。
・149分に及ぶ上映時間の最初の60分はミステリー仕立てに、終盤80分はホラーさながらの「最悪のハッピーエンド」を手掛けた、サスペンス映画の名手デビッド・フィンチャー監督にとって『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)を超え、本作は最大のヒット作品となった。

②結び…本作の見処は?
◎: 前半は「夫視点」、中盤は「妻視点」、終盤は「夫婦の対峙」と作品の進行に沿って物語の構図が確変。とくに、事件の全容と妻の異常性が明るみになる中盤は、本作がどのように転がっていくか想像がつかず、残りの尺から結論が導き出せない。素晴らしい構成の作品。
◎: 本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたロザムンド・パイクによる妻エイミーと、ダメ夫を演じたベン・アフレック。2人の俳優のイメージに完全合致したキャスティングに注目。
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