カルダモン

ゴーン・ガールのカルダモンのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.7
劇場で観て以来だったけど、やっぱり面白い&嫌!原作の記憶はおぼろげだけど私には映画の方が魅力的だったんだよね。とにかくキャスティングが絶妙で、ベン・アフレックもロザムンド・パイクもこれ以上のハマり役は無いんじゃないかな。中でも妹のマーゴを演じたキャリー・クーンが素晴らしい立ち位置で、この映画をいくばくか救ってくれている。

度を越した顛末はもはや夫婦漫才かと思うくらいで。オープニングとラストの『何を考えている?』と思わずにはいられない嫁の顔は本当に忘れられないです。
一方のベン・アフレックの若干引いている感じ、たまんない。腰が引けつつ旦那としての意地を見せつつ最終的にはそれさえも。これはこれで丸く収まってるのか冷戦状態。腹に一物、二物三物、四物五物。抱えて笑顔で振る舞う日常茶飯を思うと夜も眠れない。


『完璧なエイミー』
娘の名前で小説を書く親の心理ってどんなだろう。娘は娘で理想に近づかなければという思考になるのは自然なことで、やがて歪みや理想との乖離を生むのも無理はない。この映画におけるエイミーの両親はそのあたりがまったく無自覚で、という点が一番恐ろしかったりする。

改めて映画は脚本だけじゃ語れないものがあるよなーと思うんですけど、意外と賞レースではノミネート止まりだったりして地味な感じで終わりましたね。

私的には最優秀夫婦賞です🏆
いやー、夫婦って本当にいいもんですね(震)