天才スピヴェットのQBのネタバレレビュー・内容・結末

TSは孤独だった。生まれる時代を間違えたカウボーイの父、珍しい虫の採取や研究に忙しい昆虫博士の母、都会の有名人に憧れる姉。双子の弟の不慮の事故以来歯車の噛合わない家族。 そんな中TSの作った永久機関の論文が賞を受賞、式典が行われるスミソニアン博物館まで家族に内緒でひとり旅にでる。
こっそり乗り込んだ列車では、バレないようにマネキンになりきってみたり。松の葉とスパロウの話を聞いたり、母に禁止されているホットドッグを食べてみたり。暗くなりがちなシーンも電車からの景色が素晴らしく美しい。

家族みんな不器用。弟のことは不慮の事故だった。事故当時一緒にいたTSのことを気にしてあげられる余裕がなかった。TSと父の目線の図は心がギュッとなる内容だった。自分の思っていることは行動で、言葉で伝えなければいけないなと思える映画。