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天才スピヴェットのはのレビュー・感想・評価

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
3.5
ジャン=ピエール・ジュネ版「ホームアローン」だわ、これ。

東欧アニメーションに出てきそうな、ユーロ感あるファンタジックな美術は相変わらず細かくて完成度高いし、カウボーイな、パパとか、虫マニアのママとか、バケツを噛みまくってた犬(タピオカって名前も味わい深い)とか、キャラもいちいち魅力的なとこが初期のジャン=ピエール・ジュネって感じ。

ストーリーは、頭良すぎのスピヴェットくんのアメリカ横断ロードムービーで、ラストで家族愛に回帰する感じがまんま「ホームアローン」。アメリカ荒野のカラッとした美しい映像盛りだくさんで、ジュネのヨーロッパ的な湿度みたいなのが薄まった結果、アメリカインディ映画的な味わいになってて食べやすい。でもって、そこんとこも「ホームアローン」的でいい具合。
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