まりりんクイン

ジョーカー・ゲームのまりりんクインのレビュー・感想・評価

ジョーカー・ゲーム(2015年製作の映画)
2.0
事前の評判の悪さに尻込みしていたのですが、入江監督のメジャー進出作品というのと(日々ロックは未見)、タマフルでのサントラ特集に興味が湧いて観にいきました。
正直音楽はもう一つ…自分が意識し過ぎたのもあるでしょうが…

脚本は悪名高い渡辺雄介さんですが、その名声に恥ぬ出来栄えだっだと思います。
アクションも良く言えばケレン味重視、悪く言えば雑といった感じでした。
亀梨さんと伊勢谷さんの佇まいは、イラストレーターの山本タカトさんが描くような日本画のような超現実的な美しさがあって、それ自体はカッコ良かったです。
反面その分劇中で亀梨さんがドジ踏むたび(終始ドジ踏んでます。)
そのギャップにモンヤリします。

ただし、
全力でエンタメに徹しているサービス姿勢はとても良かったです。
みなさんカリ城が大好きですので、この手の映画は必ずその要素をぶっこんで下さってとてもゲンナリするのですが、この映画も終盤、初めからかなり薄めだったスパイ感がどんどん無くなっていき、遂に「時計塔」が出てきてしまったときは「あ〜あ…」と思ってしましました。
しかし予想に反してこの映画はそこからシンミリとはならず、お気楽に終わって行きます。確かにルパンオマージュでしたが、それはテレビシリーズのノリであり、変に感傷的なエンドにもっていかないところには好感を持ちました。クラリス感と不二子感両方を醸し出せていた深キョンが素晴らしく、この作品のバランスを保っていたように思います。

全体的にはそれなりに楽しい気持ちになりましたし、テレビ局主導のアクションもので、それなりに楽しい気持ちで劇場を後に出来るのは嬉しいことです!

…なんだか北村龍平監督のルパン三世撮影時のブログや、ここ最近の町山智広さんの進撃に関する予防発言が頭をよぎりました。
メジャー体制で映画を制作する大変さを感じました。
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