siorinn汐鈴

白鯨との闘いのsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
3.5
ロン・ハワード監督と聞き飛んでいきました。
どんなサバイバル映画かとどきどきしていきましたが、いい意味で裏切られました。

・・・これは、人間ドラマであり、人の内面を描いた作品でした。
人間が極限に立たされた時の地獄のような絵図・・・
ただ、気持ちの悪さやえぐさの直接的な表現はありません、むしろ想像する観客側の想像を掻き立てる演出でした。

配役がですね、ロン・ハワード、とても適材適所。
クリヘムはソー臭を一切消して海の男を演じきってました。
白鯨という古典を仕上げた過程を映画にしたのですね。

基になったお話をウィショ君が追うわけですが、彼の存在が過酷な話を和らげてくれます。

それにしても自然を前にした人間の小ささ、海上という世界での人間の無力さ、本当にそこに(自分の感想は)尽きました。

それにしてもこのくじらの映像はどうやって撮影されたのでしょうね、とても興味が湧きました。
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