思いがけずいい映画だった。
あらすじでサスペンスかと思ったら、似たもの親子の確執がメイン。
男親と男の子の距離感、兄弟での距離感は女のわたしには分からないし、子供も持たないので親の目線も分からない。
つまりなんにも分からないのだけれど、自分の両親の事を想ってすこし感傷的になってしまった。
確かにどうしようもないほどの愛情はあるのに、表現や言葉にしなかったり、あえて突き放す事もあるのだろう。
親子だって性格や相性によっては縺れて拗れて手が付けられなくなってしまう。
何事もなければ絡まったまま墓場まで持ち込んだかもしれない秘めた思いが、少しでも分かち合えてたらいいなと思った。
最後に兄であるグレンが何かを言いかけて、目線を合わせて抱き合うシーンでぐっときた。
男の兄弟もいいなぁ、立派な経歴の主人公であるけど、彼は立派な兄だと思う。