まぴお

ジャッジ 裁かれる判事のまぴおのレビュー・感想・評価

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)
4.1
【子供に伝えたいもの】

判事「まぴお。あなたは前回ポルノ映画をレビューし名前まで婦女子が顔を赤らめるものに変更し"いいね"や"コメント"で沢山の通知をばら撒きフォロワー6人が減った事を認めますか?」

まぴお「認めます...」

判事「ソフィーの世界は観たのですか?」

まぴお「観てません...」

判事「それでは判決を言い渡す!一週間"おっぱい"という言葉を使用することを禁じる!」


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第87回アカデミー賞助演男優賞にノミネートのロバート・デュバル

真実より金が重要な息子の敏腕弁護士ハンクにロバートダウニーJr
金より真実が重要な父親の老練判事ジョセフにロバート・デュバル

絶縁状態だった父が殺人容疑で逮捕される事件が起こる。
父は本当に殺人を起こしたのか?裁判モノというより親子愛。

何気に渋い作りだなぁと思ったら「グラン・トリノ」の脚本家じゃないですか。
142分と決して短くない中で蛇足的な話も多々ある。もっとキュッと纏められた部分も
あるんじゃないかと思う。それでもダウニー×デュバルの演技合戦はそれを補うだけの存在感を醸し出す。そしてやはり父の子への想い...
想いとは裏腹に起こる惨劇。いやぁ泣ける。ズルいよね。ほろ苦いコーヒーを飲んだ気分だよ。


そして改めて家族モノに弱いんだなぁと実感。
邦画は家族モノと言ったら健気な母親を中心にというテーマが多いですが
アメリカは頑固な父親を中心にしたテーマが多いですね。

子供はいくつになっても自分の存在を父親に認めてもらいたい。
そして父親自身も子供を愛していると伝えたい...

お互いに不器用だからこそ生まれるドラマ。
「ジュマンジ」「ビックフィッシュ」「オーロラの彼方へ」「遠い空の向うに」
うわ...タイトル並べただけで泣けてくるよ。


思えばうちの親父も頑固でよく衝突した。
歳をとった父の性格は少しは丸くなったけどそれでも頑固。
それでも久しぶりに実家に帰るとあれだけ大きく感じた親父が小さく感じて
少し寂しくもある。

僕は将来、自分の子供に愛してると伝えてやれるだろうか?

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