Lila

ジャッジ 裁かれる判事のLilaのレビュー・感想・評価

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)
3.2
Netflixに追加されて、トップに出てきたのでトライしてみました。俳優陣は堅そうだなと。

予想通り、ストーリーや内容よりは、俳優の演技合戦がメインの作品でした。Robert Downey Jr.はハマり役、あ!Dax Sheppardだ!あ、Billy Bobだ!って楽しみました。

演出がコッテコテの「映画でっせ!」って形の脚色で、演技やシーン回しなどは少し陳腐、脚本も気を衒いながらの小賢しさもあるのでw、映画作品としては私はハマらずでした。大学の課題みたいな?運びで、この監督の他の映画は見る気がしませんw この内容で2時間20分はあり得ない!無駄な伏線と運びが多過ぎます。結局回収しきれず、やりっぱなしか、適当に丸く納めた感じもします。

特に故郷戻ってから現妻を都合よく消し、ホッコリさせるためだけに娘が遊びに来て、元カノとごちゃごちゃしながら手垢つきまくりのシーンだらけで、完全に白けたのは否めません。でも、淡々とゆったり流れていく心地よさと、俳優陣の腕で最後まで観れました。

ただ、(オチを言ってしまうことになるかと思いますが…)、父親とのラストシーンはなかなかでした。

中盤で心通わせるシーンもあり、父親の揺るぎない息子への愛はあると思います。ただ最後まで、一切褒めず、一切温かい言葉かけず、且つ過去を一切許していない。特に長男が事故にあった失望に関しては、最期の言葉にするほど、ねじ込むように念を押してました。愛は許すことだと描かれることが多いですが、そういう美学ではなさそうです。

そういう揺るぎない、嘘つかない、「判事」が証言台に立ったことも含めて、タイトルが「The Judge」なのかな、と想像を膨らませました。

にしても、エンドロールのカバーは酷かった…Coldplayが泣きますよ!w
Lila

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