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ジャッジ 裁かれる判事のぜんのレビュー・感想・評価

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)
3.8
【父が容疑者に⁈親子愛に思わず感動】

母の葬式のため地元に帰ってきた弁護士のハンクが自動車事故の容疑者となった父親の無実を証明しようとする。

帰ってきたときのハンクと父親の親子仲は最悪。最初はハンクに弁護を頼まなかった。しかし、徐々に親子の絆を回復していく。

お風呂場で父親を介護しているシーンは二人に笑いが見られて良いシーンだった。二人とも似たところがあって、頑固者で意地っ張りな感じ。それゆえにお互いにすれ違いが生まれたのかな。

父親に褒めて欲しかったハンク
息子に帰ってきて欲しかった父親
それぞれが心の中では思っていても態度では違った行動をとってすれ違ってしまう。

判事と弁護士違う職業であるが、二人とも裁判の普通なら緊迫した空気の中で、ユーモアを交えながらも論理的に相手を打ち負かすのは最高にクールです。

バーでの茶化されたときに、口で相手を言い負かすところは目の前で見てたら女性はカッコいいって思うだろうな。ロバート・ダウニー・Jrがこういった役をやるとさらに魅力的に見える。

この映画は「親子愛」がテーマになっていて、冒頭のシーンで出てきた、野球道具→カメラ→アジサイといったアイテムが家族の象徴であると思った。

野球道具→グレン(長男)がプロになれるほど上手かった。
カメラ→デール(三男)がいつも肌身離さず持っていて家族の様子を撮っている。
アジサイ→ハンク(主人公)がシカゴに住んでいる家でも育てていた。

これらに注目しても面白いかもしれないです。

ハッピーエンドとはいかないけど、最後の釣りのシーンは昔みたいに戻れたみたいでホッコリしました。
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