テンポのよさではなくレトロな雰囲気を壊さぬよう結構じっくり見せる、でもかったるくはならない。何と言うか、マイペースだ。やたらスマートなソロとやたら不憫なイリヤとの関係、二人とギャビーとの力関係も徐々に良くなってきて面白いです。
アンバランスな二人の掛け合いやオフビートな笑い、ギリギリアウトでの救出、煽っておきながらあっけない悪党、スルッと入ってサラッと仕切る第三勢力と、最後まで少しずつ外してくる演出が面白い。今までのガイ・リッチーぽさをさらに押し進めたよう。
ヘンリー・カヴィルがスーパーマンで終わらずこのハマり役をやったことがとても喜ばしい。アーミー・ハマーも不器用なロシア男っぽくて良かったです。KGB奥義スゴいな!ブロマンス要素を排除したことで仲間というよりライバル同士の張り合い感が出てて良いです。