わさび

コードネーム U.N.C.L.E.のわさびのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
3.8
主にアーミー・ポーラベア・ハマー目当てに鑑賞。
楽しい作品でした。

あみはまちゃんというと、私の中では『フリー・ファイヤー』のオードのイメージが強いのですが、今回はそれとは正反対な役柄だったのが、個人的には凄く興味深かったです。スパイとしての能力はKGB随一だけれど、一本気で熱血で、うぶで純情な可愛いあみはまちゃんがたっぷり堪能出来ました。大きいって、可愛いんですね(?)。ロシア語訛りの英語もなかなか上手かったし、イリヤの役柄を能く把握して演じていたと思います。

一方、対するは宛らふりふぁいのオードの様に、何事にも動じないスマートなモテ男・ソロ。彼を演じたヘンリー・カヴィル氏は、まさにこの役柄にぴったりでした。ジェームズ・ボンドの最終オーディションまで残ったというエピソードも納得の、有能プレイボーイスパイ向きの容姿。無論容姿だけでなく、表情の動かし方等も、実にスマートで余裕綽々で大変良かった。

本作はこの2人のバディムービーですが、彼らは最後まで仲良くなりすぎる事がなく、馴れ合う事も全くない、そういう「友情」という情に訴えたり頼ったりする事のなかったところが、私は非常に気に入りました。何たってCIAとKGBのスパイ同士ですからね。ウェットな展開は似合いません。
基本的には俳優やキャラクタが物を言う作品だと思うけれど、お話も悪くなかったです。すっきりとシンプルな筋書きに、洒落た構図に、小気味良いテンポ。観やすい一本ですね。

余談。作中で御一方どえらい別嬪が出てきて、ぶっ魂消まくりでした。あんな美人になら、殺されても良いと本気で思いました。エリザベス・デビッキさん、覚えておきます。
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