ミミック

シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれのミミックのレビュー・感想・評価

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エンタメと風刺のバランスが良くてどの時代でも感じるものがある普遍的な作品。

野田秀樹らしい洒落と言葉遊びも散りばめ、序盤の道場シーンでの勘三郎の身のこなしなんて野田秀樹が乗り移ったかのよう。

シンプルなデザインながら大胆な転換や花道ならず客席通路まで劇場空間目一杯を使って楽しませようとするおもてなし精神に感服する。

テレビのお笑いなら波田陽区、レギュラー、アンガールズらが流行っていた頃か。あとメタな身内ギャグは歌舞伎役者ならでは。亀蔵のからくり人形は卑怯(笑)。

第五場での背景一面の紅葉幕が壮観。幕切れが見事。あっぱれじゃ。
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