お隣のシロ

シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれのお隣のシロのレビュー・感想・評価

4.3
爆笑の喜劇でありそれと同時に武士社会の虚しさも描く傑作
なんと言っても故中村勘三郎の演技が素晴らし過ぎる、野田節が効いたセリフが見事に勘三郎流にアレンジされ、どこか憎めない研辰というキャラクターが完成している。
何より恐ろしいのは、無責任な傍観者達
今で言うならツイッターで炎上させて楽しんでる奴らとも言える、上演されたのが2005年なのである意味時代を先取りした演出かも

そしてラストの「俺は生きているぞ」というセリフが今となっては余計に悲しく感じてしまうのであった。

セリフは全て現代語でネタも話も分かりやすいから歌舞伎初心者にもオススメ
お隣のシロ

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