スローモーション男

天使のはらわた 赤い眩暈のスローモーション男のレビュー・感想・評価

天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)
4.8
初の石井隆作品。天使のはらわたシリーズ。

「一条さゆり 濡れた欲情」はまったく良さが分からず、ポルノ映画は合わないと思っていましたが、これは別格の面白さでした!

看護婦として働いている名美は患者にレイプされそうになり、さらに愛していた彼氏にも浮気され絶望の淵に。とそこへ車が突進してきて、その運転していた男は……竹中直人!

この流れるようなシークエンスから竹中直人演じる借金まみれの男に誘拐され、廃墟で犯されそうになる。罪の重みを感じた男は名美に謝罪し、許してもらうまで彼女と廃墟で過ごす。そこから奇妙な関係へと発展する。

正直、男のエゴ満載でひどい映画です。こんな映画を作って大丈夫なのかというくらいクズ男なんです、竹中直人が!
でも、名美と肉体関係になり愛し合ってしまう。
凄く変な映画ですが、観いってしまう。

非常に構図とカメラワーク、照明が美しく普通の映画よりできてます。そのなかで繰り広げられるSEX。美しく妖艶です。

ラストの展開も唐突。でも感動してしまいました。テネシーワルツが切ない😢
いままでにない映画体験をしました!