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天使のはらわた 赤い眩暈のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

石井隆初監督、元祖ヌードの夜


 2011年5月31日 18時06分レビュー。

 

1988年にっかつ提供、原作、脚本、監督石井隆。

「ヌードの夜、愛は惜しみなく奪う」を鑑賞前にもう一回おさらーいシリーズ。

にっかつロマンポルノ提供。

それまでナミシリーズは、先日亡くなった池田敏春監督、石井隆脚本とかで脚本提供という製作体型。

本来本作「ヌードの夜」名義でタイトル化作品したかった石井隆初監督作品をどうしても見たくてビデオ屋の天井付近、凝視、発見、鑑賞となりました。
 

 


主演桂木麻也子。ナミ役は、看護婦さん。目がくりくりしてます。

ナミは、本作ではまだ比較的おとなしいです。


従順、ラブがほのかで、やっぱり奪われる一方的なラブにまみれてしまいます。

そこに通りすがりのムラキこと竹中直人が絡みます。

竹中さんは、本作を熱望主演!

それまで滝田洋二郎作品の「下着検礼」シリーズや

ロマンポルノチョイ役物真似的助演だった竹中さんにとっても初の主演という大役だったそうです。

石井隆の赤い天使シリーズの劇画からファンの竹中さん。

石井作品出演は、大いなる竹中フィルムグラフィーからみても重要作品になっていました。


絶望、憎まれ愚痴、逃亡、呆然、汚いお金まみれのムラキを竹中さんは演じます。

次作に登場するヌードの部屋が本作で登場!

ジャズや小道具が本作貧しいセットながらも表現。

おかねなさそうですね、以後の発展がめざましくよくわかります。

私は、石井隆のタイトルバックからの一連のモンタージュが本当に素晴らしい!

細かな「音」ピィー、、、ピィー、、、ピィー、、、変わる場面つながるナミの表情

すんごく繊細につないでいるなぁと感心、感動。

「映像」繋がり、カットバックがとっても素晴らしいです!

ラストの感じも唐突すぎますが、好きっ!必見

以後の二作よりお金、セクシーシーンも断然少ないです。

が、ラブ具合が、ムラキとナミに終始していて、とってもおさまりが、よく見えます。

ロマンポルノの枠内ながらも確実なつくり。


さて

のちの監督作品を匂わせる息吹きを感じさせる赤い眩暈!

石井隆初監督、元祖ヌードの夜

ムラキ ナミ 石井サーガの出発点を是非ご覧ください!

追伸
柄本明さんがまた美味しすぎる役で登場!
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