いかえもん

楽園の瑕 終極版のいかえもんのレビュー・感想・評価

楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)
4.0
なんか評判悪いみたいなので、期待せずに見たんですけど、
思った以上にすごくよかったです。

ウォンカーウァイの色彩美がすばらしかったです。
砂漠の黄色と空の青というか、なんというかあの色合いが水面でうねりを描きながら溶けあったり、砂漠に反射したり、なんちゅうきれいな映像を撮るんだろうかと思いました。今までも窓越しの映像に色がにじむような映像とかすごく好きでしたが、今回は空、砂漠、水を利用してこんな風に撮ることができるんだぁ…とため息が出ました。

ストーリーも難解かと思いましたが、そんなにわかりにくくはなかったです。トニーレオンの殺陣がかっこよかったですし、レスリーも男前なのに女の子のような美しさを兼ね備えてて、どきどきしましたわ。かわいらしさとかっこよさが同居してますよね、彼って。
トニーレオンの奥さん役が本物っていうのが、おおっ!そうきましたか…でした。
マギーチャンとレスリーの戻ることのできない、でも忘れることもできない恋愛が心に痛く、切なかったです。