紘

フランシス・ハの紘のレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
5.0
綺麗な特徴的な笑顔に既視感を感じつつ、サクラメントだなんてレディバードだな〜って思ってたら、クレジットにグレタガーウィグが出てきて、ホント、自分バカすぎ...
でもグレタ監督の脚本って知らずに観れてそれはそれで良かった

人生って短いようで長いし、長いようで短い、それに尽きる
自分ならフランシスよりはもう少し要領良く器用に生きれるはず、と思ったりするけど、なんだかんだこれは27歳になった時の私の投影な気もする
ストーリーオブマイライフのラストシーンもそうだし、グレタ監督の人生もそうだし、最終的には愛を求めてる、そんな心の渇望も一緒だな〜と
作中ずっと走ってるフランシスみたいに、たまにはひと息つかせながら私も人生がむしゃらに走ってたい

マンブルコア映画って初めて知ったけど、ヌーヴェルヴァーグぽくて大好きだった
ジャームッシュの映画みたいな洒落っ気もある
あと少しで社会人になるこのタイミングで観れてよかったな
お気に入りの一本になった

方向性はズレるが、私はこの映画の男性バージョンも観てみたいと思う。だって27歳になっても自由気ままに生きたりプライド高く生きてたとしても、ジェンダー秩序の中で男性であれば特に違和感無く許容されてしまうんでしょ?
あと男性バージョンになった途端にクィア映画として受容されるのか、とも思ったり
社会人になっても友達とシェアハウスして同じベッドで寝て、人生について語ったり、愛してるって言い合ったり、悪ふざけで罵倒しあう男の友情観てみたいよ、あっても良いじゃんかよ、そういうことって男性同士はしないのか、、?(単なる疑問)
紘