financier

フランシス・ハのfinancierのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
3.6
スレスレの無邪気。
「スレスレ」を超えてるかもしれない。
心が頑丈だ。羨ましいけど、頑丈さとトラブルメイカーさが表裏だから胸が痛いよ。

「わたしは最悪。」より、なお癖の強いひと。
大人なのに本当にセクシーさを感じない。
そんなんで大丈夫なの?って心配になる。
誰かと一緒にいるのが常識な文化じゃなかったら、どうだったのかな。やっぱり苦しかったのかな。

旅行のところは、私が一人旅に感じる薄ら怖さがぎゅうと詰まっていて胸がシクシクした。
旅先で知人にコンタクトを取るような人間ではないのだけれど。

擦れた人間だからか、仕事を愛していないからか、復活にカタルシスを覚えられず、才能がなかったバージョンも観たいなとか、そんな風にも思った。
financier

financier