Milo

フランシス・ハのMiloのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
3.5
大切な人が遠のくにつれてこのまま自分とは違う存在になっていくのかもしれないと思うと、淋しさを通り越して焦りや劣等感を抱いてしまうことは結構共感できる。心機一転と自分に言い聞かせて手当たり次第飛び込んでみるけど、ボロが出て空回りする。それでも突き進んでいくしかないフランシスのやるせなさと虚無感が辛い。モノクロを通してよりシュールかつシビアに映されていて”独り”の持つ弱さと強さを上手に表現しているなと感じた。踏んだり蹴ったりの人生も正直に生きていけば、いつか。
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