ラーチャえだまめ

フランシス・ハのラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
4.5
『“But I try I try”』





【フランシス・ハ】!!!アマプラに入ってたのかー!!先日通販で間違ってプライムに加入した自分を許したい……そうそう間違えたと言えば実はネズミープラスの「キャシアン・アンドー」で強烈なインパクトを残した悪役デドラ・ミーロ中尉役のデニース・ゴフの出演作かと思ったらグレタ・ガーウィグだったというオチ。しかもグレタと言えば今や「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ」そして実写版「バービー」……“監督”としてその名を銀河系まで轟かしている名監督。そんな彼女が2012年に現夫ノア・バームバックと脚本を作り出演したのが本作、全米で4館ほどの上映数が口コミで話題となり233館まで広がったという。NYブルックリンで親友のソフィーとルームシェアをして暮らすフランシス。ソフィーの前ではいつも笑顔を絶やさず時にくだらない話やおちゃらけたことをして笑わせるのが得意な、元気いっぱいポジティブシンキングな一面を見せる一方、いつまでもソフィーと暮らしたいと同棲を断り恋人とは破局、そして27歳の現在でもプロのダンサーを目指すもいまだ“実習生”から抜け出せずにいた___。





人生における「夢」と「リアル」の「バランス」の大切さ



夢とリアル、どちらも大事です。夢だけ追い求めてリアルで生活出来なくではダメですし、かといって夢を完全に諦めて結婚して家庭を持って……リアルだけを充実させても、果たしてそれで納得出来るか?この塩梅、これが大事ですよね。映画的には決して劇的な何かが起きるわけではありません。そこは非常にリアル。劇中とエンディングで使われているデビッド・ボウイの「モダン・ラブ」がまたフランシスの躍動感にマッチしてるというか、ポスターにもなっている彼女が街を軽々しく駆け抜けていく疾走感あるシーンで、最高のタイミングで流れるんですよねー。歌詞にある「But I try I try」(それでもやるんだ やり続けるんだ)まさに本作にマッチしてんだよなー。本当に素晴らしい。タイトルにあるフランシス・“ハ”とは??下のネタバレありでご説明致します。




↓ブログにもあげました(ネタバレなし&ネタバレ・考察)↓
https://www.edamame-movie.com
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