不器用すぎるヒロインが繰り広げる、ちょっとほろ苦くて、でも心をハッピーにしてくれる映画。
モダンダンス研修生のフランシスは、ルームシェアをしている親友ソフィーと2人、クレイジーで楽しい毎日を過ごしていた。しかしある日、ソフィーの引っ越しを境に2人の関係も私生活もギクシャクしはじめる...
バウムバック監督がプライベートでもパートナーであるグレタ・ガーウィグをヒロインに迎えた本作。2人の普段のメールのやりとりからこの映画のヒントを得たという。何気ない日常のヒントが、この映画の馴染みやすさとか、人の心をきゅーんとさせる訳なのかな。
フランシスは何をやっても、タイミングが悪くて上手くいかなくて...本当にどうしようもない。けどそれ以上に愛らしさを兼ね備えてて、観てるこちらも応援したくなる。まさに彼女のような人が「チャーミング」
ラストパート、振り付けを担当したダンスステージを見守る彼女が見せる表情がうーんと唸りたくなるほど良かった。
きっとこの作品を観た後には、どんなにダメダメな日々をおくっていたとしても「私らしくいればいいんだ！」って思えるはず。
「ハンパな私」達諸君にはぐっと来るものがあったな。
デヴィッドボーイで走り抜けるカラックスオマージュが最高でした。
ちなみに「フランシス・ハ」なんてヘンテコリンなタイトルの謎は...見てからのお楽しみ...！
