小学生だった頃、
マラソンの時間に、
[一緒に走ろう]て言われて、
走り始めるものの、
置いていかれるという。
それの人生版のような。
なんとなく周りと違うな
という雰囲気を理解してる自分。
いつまでも変わらない、
自分と一緒だ、と
思っていた相手が、
うまく環境に馴染んで、
周囲に、当たり前のことに
迎合していく。
人はそれを成長と呼ぶのだけど。
うまくそうできない自分、
対応を当然とばかりに
成長して行ってしまう
周りの人たち。
でも、実際、自分も
変わらなければと分かっている、
フランシス27歳。
自分を理解してくれる人が
少数だと分かっているからこそ、
その人を失うかもしれない
危機感、焦燥感。
その気持ちに素直になれなかったり。
不思議なくらい普通で、
不思議なくらい
リアルな映画でした。
でも観た後、しばらくずっと
フランシスと一緒にいるような、
優しく寄り添ってくれるような
映画でした。
ハ、でいいよね、うん。
と思えます。