このレビューはネタバレを含みます
こういう映画はつい自分を投影して、共感性や羨望を評価の尺度にしてしまいがちやけど、そんなつまらない基準を持たせないでいてくれる力強さがこの映画、ひいてはフランシスにあると思う。だって彼女、超ムカつくやん。要領悪いし空気読めんし。なのにこんなにも愛おしい。今はダンサーとして生きていくことはできんかったけど、彼女にはできることがあって、ダンスと向き合い続けることが出来たのは、好きな事の方を向き続けたから。好きなモノに対してブレずに、自分の身を置く場所を拘り続けるのって本当に大事やな〜〜。
でも今の俺が彼女と違うのは、俺はまだ彼女よりも若くて提示された選択肢がないこと。一旦は振付師に落ち着いた彼女を見て、俺は必ずダンサーにならんとなと思った。残された時間は短い!走り続けるしかない!