セサミオイル

監視者たちのセサミオイルのレビュー・感想・評価

監視者たち(2013年製作の映画)
3.6
韓国ノワールと言えば画面が暗くて湿りっ気のある世界観というイメージだがこの映画はそれらに比べてトーンは明るい仕上げで、若干ですが軽い印象でした。しかし話は全然軽くない。
傑作とまでは言い難い部分もありますが、韓国映画の基本値の高さを窺い知れます。
役者、アクション、演出どれを取っても嫉妬する程クオリティ高いです。
殺し方よし、役者も胸板厚くてスーツ似合う人が1人いた。しかもチョイ役。日本の役者にこれがいないんだよな。平泉成さんとかシルエットカッコよくてスーツ似合うからいつかヤクザやってもらいたい。
殺し方もほんとにえげつない。アクションのキレもすごい。
とにかく基本値が高いなと思わされる。


冒頭10分は台詞ほぼ無しのまま、何が起こってるのか分からぬまま観客は目まぐるしく話に巻き込まれてゆきます。
ここで「台詞が無くても画面から目を離してはいけないタイプの映画」だと釘を刺されます。
からのヒロインの素性が明らかになる。
全盛期の山口百恵と上戸彩を足して二で割ったような奇跡の顔立ち。髪型も好みでドストライクでした。これはもう二重の意味で目が離せません。

追跡者たちというタイトルは、警察の追跡部隊の話という事ですね。
これが面白い。hide-and-seek 身を隠しながら時にハイテクを利用し追跡するだけで悪の組織を追い詰める。内定捜査専門。全く知らない業界のハウツーが見れるのも楽しかった。
映画にあったハイテクは日本でも導入されてますね。防犯カメラからあらゆる人間の歩き方のクセをデータベース化しておくというやつ。

追い詰めて追い詰めて佳境に入る頃には緊迫感がすごい。
途中一時停止してタバコ挟みました。
休憩させてくれと。

寝酒のお供にかなり楽しめました。

3.6ちょっと辛口かなぁ。
最近面白い映画が多いし映画が進化してきてるので基準を見直さないといけないなと思ってます。