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アントワーヌとコレット/二十歳の恋のnuのレビュー・感想・評価

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出会いの場面は、アントワーヌ・コレット・オーケストラのショットを交互に映しているだけなのに何とも上手く機能している。アントワーヌが惹かれていく様子が、大音量の音楽を背景にして徐々にカメラが人物の顔に近づいていくことによって表現されている。この撮り方と編集が、異常なほどにコレットに夢中になっていくことを予言しているようである。その後も音楽が繰り返されるのも比較的単純な語り方だが、これもまた効果的だ。アントワーヌが『大人は判ってくれない』の後にこれだけよく生きているのも感慨深いものがある。ジャン=ピエール・レオの魅力にはまっていくばかり。
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