【小池真理子原作の通俗映画】
小池真理子の小説(私は未読)を映画化したものだそうである。
図書館司書の女性(板谷由夏)と、かつての同級生で文学少年だった男性(村上淳)との関係を描いている。
彼は交通事故に遭い、男性としての性機能を失っていた・・・。そこにもう一人の同級生(高岡早紀)とその30歳も年上の上流階級の夫(津川雅彦)がからんで、まあまあ面白い映画にはなっている。
原作がそうなのだろうが、三島由紀夫の影が濃厚に感じられる。しかし三島のような、独特の観念性に基づいたハイブラウな感覚はなく、小池真理子らしい通俗性を免れず、そこが残念と言うしかない。板谷由夏が大胆なベッドシーンを披露していて魅力的だが。
R18指定。