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アントマンのReznorのレビュー・感想・評価

アントマン(2015年製作の映画)
4.3
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を見に行った際、劇場鑑賞を逃した「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」はDVDで勉強済みだったから、ヴィジョンやワンダ登場→OK、問題ない、スパイダーマン登場→お!新スパイディーもいいね!、アントマン登場→え...アントマン?...やべ、見てないじゃん!!ということで、帰りにTSUTAYAに駆け込んでレンタル。なぜ見忘れていたんでしょう、自分のバカヤロー。

スコット・ラングは窃盗罪で服役した後、善良な人間になると誓って社会復帰を果たすも、厳しい世間の風に負けて、再び犯罪に手を染めてしまう。そしてある日、侵入した富豪の家で見つけた謎のスーツを着用したことから、「アントマン」として悪と戦うことに。(思惑通りにスーツを素直に着ちゃうところがイイw)

正直、劇場でCMを見たときは、小さいのになんで強いんだよ、あんまり魅力的じゃないなぁ...と思っていた。ところがどっこい、侵入が得意なだけではなく、しっかり戦えるじゃないのこの人。しかも随所に笑いの要素が満載。スコットのダメ人間ぶりとか、程よくダサいスーツとか、アベンジャーズの中では珍しいコメディ色の強いヒーローだったとは…いやはや勉強不足でした。

カバンの中で戦って、iPhoneのSiriが音楽をかけてくれちゃったり、殺虫ライトに引っかかったり、王道ヒーローたちの真面目な戦い(いや、戦い自体は彼も真面目なんだけども)とは、一味も二味も違ったものだった。あと、アリの巣に入っていって1匹のアリと戯れてたら、ウジャウジゃ出てきたアリたちに囲まれてパニックになるシーンとか、トーマスが巨大化するシーンとか、巨大アリが自分に向かって階段を下りてくるシーンとかは、声出して笑ったw
かと思えば、相棒アントニーとのシーンでは、まさかの涙。うぅアントニー...

そして敵を倒すためとはいえ、永遠に小さくなり続けるなんて、想像しただけも震える。時間という概念のない世界...いったいどうなっちゃうの?酸素は?お腹すかないの?とかアレコレ考えてしまった。ミクロの世界の描写は、「インターステラー」の5次元の世界を見た時に味わったような、神秘と恐怖を同時に感じさせるような、圧倒されるものだったなぁ。

シリアスな展開が好きだと思っていた自分が、ここまでこの作品を楽しめたのは意外な気もしたけど、アベンジャーズ作品の中ではかなり上位に面白かった。博士が奥さんのために作ったスーツの活躍も、次回作では見られるんでしょうかね。
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