mikoyan358

ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女のmikoyan358のレビュー・感想・評価

3.0
2008年アメリカ大統領選で共和党が切り札として繰り出し、そして後にババである事が判明したwサラ・ペイリン、というまだまだ記憶に新しい部類の話がこうして多くの当事者が存命中に映画になるという点で、やっぱりアメリカの映画界って凄えなと思う。最初救世主的なもてはやされ方をしたのに失速したなあ、という記憶すら薄らいでいたが、見栄っ張りで資質が明らかに欠けているペイリン自身、そしてそれに手を焼きながらも迂闊にも担いでしまった軽すぎる神輿を下ろすことができないマケインや側近のドタバタを皮肉に満ちたコミカルさでしっかり再現してくれて、お堅い政治ドラマながら非常に楽しく記憶を補完する事ができた。相変わらずどんなレベルの映画でも全力投球してくるジュリアン・ムーアのなりきり度も異常に高くて、ペイリンの本来の顔自体が今後上書きされてしまいそう。まあ、教訓として残ったのは「どこの世界でも身体検査って大事だね」という事かな。
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