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ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

3.3
『ジュリアン·ムーア!エド·ハリス!ウディ・ハレルソン!豪華共演の近年作品なのにジャケット写真がない理由とは( -_・)?』

ふたりのジャーナリストが共同で著した「大統領オバマは、こうしてつくられた」をアメリカのHBOチャンネルが映像化。このチャンネルは日本でいうWOWOWみたいな局でございます。あのトム・ハンクスが製作総指揮を務め、サラ・ペイリン役にジュリアン・ムーア、ジョン·マケイン役にエド・ハリス、実在の選挙アドバイザー:スティーヴ・シュミット役にウディ・ハレルソンと、映画顔負けの演技派共演でアメリカの政界をシニカルに描いた作品。

この作品、エミー賞5部門、ゴールデングローブ賞3部門受賞ととっても評価が高い!劇場公開しないのが本当もったいないくらいのテレビ映画の秀作だと思います。近年作で豪華共演にも関わらず、ジャケットが無いのはそういった理由からでございました_(._.)_

監督は『オースティン・パワーズ』シリーズのジェイ・ローチ。この監督の抜擢は、意外に思えました。ローチ監督と言えば、前述の『オースティン・パワーズ』シリーズや、『ミート·ザ·ペアレンツ』といったコメディ作品のイメージが強い監督。でも実は、2000年のアメリカ大統領選ブッシュ対ゴアの戦いの裏側を事実に基づき描いた『リカウント』や、『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』など政治もの映画も作ってたんですね。納得の人選でした。

2007年大統領選挙。共和党はマケイン上院議員を次期大統領候補のひとりに選出。それに対しライバルである民主党は、史上初のアフリカ系大統領を目指すオバマを候補に選出。流れを変えたい共和党は、強力な副大統領候補が必要と感じ、アラスカ州の女性知事ペイリンに白羽の矢を立てます。史上初の女性副大統領になるかもしれない彼女とマケインは、共に副大統領候補として全米各地で選挙戦を進めました。しかし、スキャンダルの噴出や、保守的な思想を民主党陣営から揶揄されたり、気付けば彼女とマケイン、そして周囲の共和党員との間には軋轢が生まれてきてしまい…というノンフィクションです。

アメリカの選挙戦の裏側、特にネガティブキャンペーンの実態には驚きつつ、とても興味深い内容に飽きる事がありません。アラスカの知事だったペイリンが、いきなりアメリカ副大統領候補になった事で巻き起こる悲喜劇としてもとても面白い作品になってると思います。前にレビューした『バラク・オバマ 大統領への軌跡』は民主党側から見たドキュメンタリーであり、併せて見るとよりアメリカの選挙構造が分かって面白いのですが、こちらの『ゲーム·チェンジ』はソフト化されていないかもしれません。面白いのにもったいない…あと、この映画を観て、教師が総理大臣にされてしまうというキムタクのドラマ『CHANGE』を思い出しました。

それにしても、ジュリアン·ムーアの生き写しというか完コピというか“ペイリン感”が半端ない!さすが、アカデミー賞主演女優は違うなと感心します。

ちなみにある意味大変な目にあったペイリンですが、現在行われている大統領選挙でドナルド・トランプへの支持を表明。それはなぜか?トランプが大統領になった暁には、ブレインとして政権入りする事を画策しているから!いやはや、女性は強いΣ(O_O;)
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