12年のHBO映画。08年の大統領選で共和党マケイン陣営はサラ・ペイリンを副大統領候補に指名、敗北する。資質は皆無、人格的にも破綻した彼女に共和党の崩壊とトランプの台頭が予見される。「ポピュリズムはおぞましい」というセリフに他人事ではない、と。
現在『スキャンダル』が公開中のジェイ・ローチ監督は未だに『オースティン・パワーズ』等のコメディ映画が代表作と紹介されているが、本作などポリティカルドラマをコツコツと作り続けており比重はそちらにあるように見える。シリアスドラマに移行するコメディ監督の先輩格なのだ。