Yellowman

ウォーリアーのYellowmanのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
4.0
本格派格闘技映画。終始胸熱感が止まらない。

アルコール中毒の父親が原因で離ればなれに
なった兄弟が、総合格闘技のリングで、再会。愛憎入り混じった感情が爆発。

かつて格闘家の選手だった兄ブレンダン演じるのは、ジョエル・エドガートン。現在は堅気な教師として働きながら妻子を養っているが、娘の病気に高額な医療費がかかり自己破産の危機に。愛する家族を守るため、総合格闘技の試合で金を稼ぐ事を決意する。一方、学生時代にレスリング選手として、活躍していた弟のトミー演じるトム・ハーディ。ある事がきっかけで海軍を辞め、故郷ピッツバーグへ戻って来た。優勝すれば賞金500万ドルを手にする事が出来る格闘技トーナメント「スパルタ」に参戦する為、かつて、ボクサーだった父にトレーナーを依頼。
そして、兄も「スパルタ」に参戦する事が
決まる。

試合シーンがリアル。本物のUFCを観ているかのよう。兄役のジョエル・エドガートンが、正統派な寝技を得意とするファイターなら、弟役のトム・ハーディは、打撃、ひたすら打撃で、瞬殺するファイター。特にトム・ハーディは、試合前の入場曲ナシで、黙々とリングに上がり、相手を倒したら、結果を聞かずに、リングを降りて行く姿が会場の観客の心を鷲掴みに。勿論、映画観ている側も。
決勝まで勝ち進む二人の試合を観ているだけで熱くなり、決勝戦は、兄弟が今までの感情をぶつけ合い、感情を抑え、その姿を刻む父、始めは格闘技に反対していたジョエルの家族達もリング下で見守る。全ての感情が試合のクライマックスで、決壊する。傑作。
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