爆裂BOX

感染源 BIOHAZARDの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

感染源 BIOHAZARD(2004年製作の映画)
3.1
ベクトル生物研究所が所員を残して封鎖される。原因究明と所員救出のため研究所に潜入した科学者コールとトレイナー達米軍精鋭メンバーだったが、何故か所内は水浸しで発見された所員も不穏な行動を見せ…というストーリー。
こんなタイトルですが、中身はゾンビ物でもアウトブレイク物でもなくエイリアン物です。
秘密研究所で隕石から発見されたエイリアンから作り出されたクローンに部隊が襲われていきますが、山奥の秘密研究所で騒動が起き、調査に派遣された特殊部隊と怪物が戦いを繰り広げるというプロットは「エイリアンx」と似てますね。隕石から採取されたエイリアンを兵器として利用しようとする所も似ている。
本作の主役である液体エイリアンは普段は水のような姿をしていますが、「ターミネーター2」のT-1000みたいになんにでも姿を変えられて、所員の姿をして現れたり、低レベルなCGのクモの大群になったりといくつかのバリエーション見せてくれます。このエイリアンに体内に侵入されて感染すると目が黒くなって身体が爛れて行ったりします。ここはちょっとグロいかな。最後に見せる半魚人みたいな姿は、仮面ライダーの敵怪人みたいな着ぐるみで、ヒロインをダッシュで追い掛けてくる姿はモロ着ぐるみ来た人間の感じが出ててちょっと笑ってしまいました。
登場人物たちもそれなりにキャラ立ってたと思います。ヒロインコール博士は最初ヒステリックな感じだったけど、マッドサイエンティストかと思ったらエイリアンが外部に出るのを必死で止めようとしたりまともな人ではありましたね。リーダーのロブ少尉が部下思いで一番まともで好感度高かった。最後の決断と行動もカッコ良かったですね。犬死な感じはあるけど。通信担当のお調子者キャラな感じのホールも良かったな。
全体的に演出が平坦なのか思ったよりも盛り上がらなかった印象ですね。山場になる所があんまりないからか。クライマックスの襲いくる半魚人エイリアン達にガス浴びせかけていく所はちょっと面白かったけど。
ラストのどんでん返しは途中である人が死ぬ時点で読めました。人によっては最初の時点で読めるかも。でも、最後にああいう行動に出るなら拷問受けたり長々と話する必要なかったのでは。ドMで自己顕示欲強いエイリアンなのかな?地球侵略が目的みたいだけど水形態のままの方が都合よさそうだけど。
小さくまとまっていますが、B級としてはそれなりに見れる作品ではないでしょうか。