はま

マスター・アンド・コマンダーのはまのレビュー・感想・評価

3.9
これはとっても好きでした!
艦長なラッセル・クロウが、部下たちとともに大海原で船を操りフランス軍の船と戦うお話。

原作は海洋冒険物の小説って書いてて「冒険…?戦争の間違いでは?」って思ったけど、ちゃんと冒険映画でした。
『冒険者たち』でちょうど冒険物気になり始めてたので、より一層好きになったかも☺️

一つの映画として、目指すべきオチとか起承転結があるというよりは「続いていく人生の一幕」みたいなのを、私は冒険映画に感じます。
「チャプター1」とかで分けられるタイプの… この映画でいうとチャプター8ぐらいあったかなぁ。

本編中では、艦長と船員と彼らが乗る船と大海原が全てなんだけど、その中で本当にたくさんの出来事があって…
ちょっと泣いたし、熱くなったし、ワクワクしたし、怖かったけど、楽しかった。これぞ冒険。

戦闘の描写も(船vs船の難しさを再確認!)、荒れ狂う海の描写も、全て大迫力だけど丁寧に表現されてて、映画館で観たかったなぁと思った映像でした。

主人公は艦長であるラッセル・クロウなんだけど、たくさんの船員みんな一人一人に色んなストーリーがある。
だけど、彼らはおろか艦長の過去ですら紹介されずに最初から船の上で物語は始まる。

けど、それぞれの人生を色々と想像させる脚本で、ここらへんは原作小説の省き方が相当上手なんだなぁと思いました。
艦長と船医(ベタニーかっこいいよ!)とか絶対色んな話あるじゃん〜!

映画は観終わっても、サプライズ号の冒険は続く。
…最高か。


アカデミー賞10ノミネートってめっちゃ凄いじゃん⁉︎ でも受賞は2つ…と思ったらこの年は『ロードオブザリング』無双の年でした(笑)
あっちは11ノミネートで11受賞ですもんね。相手が悪かった…←

LOTRがなかったら脚色賞とっててもおかしくないとは思いましたよ。楽しかったですもん。
LOTR大好きですけど。
はま

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