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メコンホテルのTOTのレビュー・感想・評価

メコンホテル(2012年製作の映画)
4.1
これは面白い。
輪廻と幽霊を巡る男女3人の物語と、キャスト&ギタリストのドキュメンタリーが音と映像で重なりあう。
メコン川の地理的、政治的な背景、氾濫する川面、滑るボート。
男女3人の体内に現世と前世が同時に存在し、体はそのままに内臓を食らうことで現れる霊的なもの。
内と外の変化を、映像と音、物語とドキュメンタリーで多重的に見せてエキサイティング。
写美で観た日替わり短編集の一部で見て、その日の他の短編が、映像とセリフやナレーションを別のを合わせたり、映像を入れ子にしたりと、映像と物語の二重性の試みで纏められてたように感じたので、こちらも同様に見ておりました。
変なことするなーって興奮した。
あと、やっぱりアピチャッポン作品ってセクシーだわ。

東京都写真美術館
「アピチャッポン本人が選ぶ短編集」Dプログラムにて
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