爆裂BOX

ルール 封印された都市伝説の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.1
30年前に誘拐され、行方不明になったメアリー。サマンサは同じような体験をして以来、次々と周りで人が死んでいく。双子の兄と共に彼女は真相を探るが…というストーリー。
「ルール」シリーズの三作目です。日本では勝手に「ルール」のタイトルつけた作品が3~6までリリースされてますが正当続編はこの作品です。監督は89年版「ペット・セメタリー」等を手掛けたメアリー・ランバート。
原題からわかるように今回は「ブラッディ・メアリー」の都市伝説が題材になってます。真夜中に鏡の前で3回名前を呼ぶと鏡の中から現れるという内容で「キャンディマン」の元ネタにもなってますね。本編でも「キャンディマンは(ブラッディ・メアリーの)パクリだ」って台詞もありますし。ただ、本編ではあんまりこの都市伝説関係なかった気が。登場するメアリーもブラッディ・メアリーとは別に伝説になってるメアリーですし。一応主人公が冒頭で名前呼んで現れるけど、その後の理由考えると関係ない気するし。
30年前にアメフト部に女友達二人と誘拐され一人だけ見つからなかったメアリーと同じような経験をした主人公サマンサの周りでアメフト部員などが次々殺されていき、二卵性双生児の兄デヴィッドと共に事件解決のため真相を探っていくというストーリーになっています。このシリーズ見てきた人はビックリするというか微妙に感じるだろうポイントは前作までは人間が犯人でしたけど、今回は完全に怨霊が犯人のオカルトホラーになってるんですよね。三作目でのいきなりの路線変更。一応、最後の方で別の殺人犯出てくるけど正体すぐわかります。
殺されるアメフト部員たちにはある共通点がありますが、まあ、皆想像つきますね。こいつらもデート・ドラッグ使って主人公と友達2人自宅から連れ出して廃工場の地下に置き去りにするようなクズなんで殺されても仕方ないかなと。ヘザーは可哀想だったけど。
日焼けマシーンで黒焦げになるのは「ファイナル・デッドコースター」彷彿させますし、頬の傷からクモが溢れ出してくるのは「スケアリー・ストーリーズ 怖い本」で似たシーンありましたね。こっちの方が先だけど。ガラスで顔の皮剥がす所が一番のゴア描写じゃないかな。立小便してチ〇コ感電して死ぬのは笑いました。バックの殺し方が幽霊なのにアグレッシブな物理攻撃すぎて笑いました。ベッドの下から出てくる所は貞子っぽかったな。何処かに隠されてるメアリーの遺体を発見して埋めれば事態が収まると遺体を探す所もなんか「リング」っぽい。
ラストの墓地のシーンはなんかファンタジックな印象受けました。
主人公をケイト・マーラが演じてるのが今となっては一番の売りですね。チョイ役でルーニー・マーラも出てたみたいだけど分らなかった。双子の兄貴が妹思いで優しくて協力して調べてくれてただけにラストの扱いが悪すぎて可哀想。主人公全然悲しんでないし。
怖くはなかったですが、ゴア描写も少しあってそれなりに楽しめましたが、いきなりオカルトホラーになった事で前作までのファンはがっかりすると思います。