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ゼンダ城の虜のmichiのレビュー・感想・評価

ゼンダ城の虜(1937年製作の映画)
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このお話知らなかったのですが、7回も映画化されているんだとか。親戚がひょんなことから王様の身代わりになって戴冠式に出たのをきっかけに、その許嫁と良い感じなるラブストーリーと、なんと王様は腹違いの兄弟に命を狙われているという世襲争いのサスペンスが同時に進んでいく盛りだくさんな展開。映画黎明期から好まれてきたストーリーなのも納得です。

本バージョンは、ロナルド・コールマンの一人二役。どう見てもコールマンが二人いるシーンが何度もあるんですが、これってどうやって撮ったんですかね?釣り好きのお気楽貴族も、大酒飲みの王も、なぜか王様になってしまった姿も、似合っていました。
悪役ダグラス・フェアバンクスJr.の飄々とした嫌なやつ感にはイラっとさせられます。それがまた良いです。
ラストの剣闘シーンは興奮します。

セルズニックは、ジョセフ・コットンとアリダ・ヴァリで40年代に続編を企画していたらしいのですが、実現せず。観たかったー!
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